作業日誌かこれは
こんにちは。おお、結構いい時間になってる。なんか微妙に眠くなる夕方だ。
さて、昨日はモノラックを取り付けたり荷台を取り替えたりした。これがまたけっこう重い。具体的な重さは分からないが、ホントにまぁまぁ重い。そうさね、男二人でも「よっこらしょ」がいる感じ。
こういうのは、取付しやすいってことがほぼない。そういうところに、モノラックだからな。(この写真では、畑側が1.5mほど下にある。つまり、またいで踏ん張ることはできないところ)
あと、最近猪との攻防戦がすごい。わなを仕掛けているのだけど、弾いていかれる。ということは、通っているということだ。通っているのに捕まえられない。悔しいっすわ。
でも、通り道に間違いないので、そのうち必ず捕まえます。そのころには塩鯖氏が仕留められるかもね。
福島から桃が届いた。奇特な人で、うちで作ってるもの全部送るから、そちらが作ってる柑橘全部欲しいとのこと。それで初夏からずっとひたすら桃が届いていたのだ。すごいだろ。
桃の世界は全然知らなかったけれど、涼しくなってからでも全然種類があるみたいで、岡山ではクリスマスにも桃があるらしい。もうミラクルだよね。っていうか、日本の果物市場おかしいよね。おかしいっていうか、サイズも概ねおかしいよね。
大きくなるタイプなのかもしれないけど、葡萄もさ、シャインマスカットはもう筋トレかって重さじゃない? 柑橘も紅まどんなはまぁまぁでかいし重いのよ(手首が痛くなる)。りんごもかなり大きいし、ねえ、日本の果物巨大化しちゃったの? ここはジュモークなの?(ACCAネタ)
本当に、日本の果樹農家の「消費者に応えるスキル」ってすごすぎると思う。そういう品種を作り出すことも含めて。
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さて。
私は時々塩鯖に「人間人事評価」をしてもらっている。とはいえ、給料が決まるわけでもなければ待遇が変わるわけでもない。ただただ、私の客観的評価を教えてもらっているだけだ。
でも、これってすごく大事だと思っている。だってどう頑張ったって「私」は「私の主観」から逃れられないから。「他人から見た自分」を知るためには、他人に教えてもらうのが一番いいんだ。そしてそれは、一番身近な他人がいいんだ。だから私の場合は配偶者である塩鯖。
今までの評価を記しておこう。
- 我が我がって言い過ぎ
- 頑固になってて話を聞かない
- 攻撃的
- 考えすぎ
まぁ、ろくな評価はない。でも事実だろうと思うが、聞いた当時は「( ゚Д゚)ハァ?」って顔してたと思うけどね、キレ気味で。
しかしね、今回はすごいよ、いい評価もらったよ。
- A+
- 力んでなくてちょうどいい
実際のところ、私の本質は何ら変わっていない。相変わらず「我が我が」だし、頑固な方だし、考えすぎる。でも、攻撃性はなくなったと思う。それはなぜか。日々の労働に体力を奪われて臨戦態勢に入る余力すら残ってないからだ。なんてね、冗談だよ。
たぶんね、ルーズになったからだと思う。適当になったんだ、すっごく。昔は「これはこうでないとダメだ」がすごく多かった。自分もそう信じて疑わないから、いろんなことが忙しかった。しょうもない(当時の私にはしょうもなくない)日常の様々にルールがある感じだ。
でもそれをやめた。本当に手が回らなくなったのもあるし、多少どうにかなったところで、どうにかなるもんはどうにかなるし、どうにもならんもんはどうにもならんと悟ったからだ。
その悟りを開いた塩鯖の一言はこれだ。
もしね、天罰が下るのが世の理なら、なんで殺人とか強盗をした人が天に罰せられない?
確かにそうなんだよね。天罰なんてないんだよ。あるのはたぶん「罪悪感」だけなんだ。それも個人によって重さなんて違う。人から金を奪っても平気な人もいれば、何気ない一言で傷つけたかもしれないことを一週間悔やむ人だっている。そう考えたら、「私は何を恐れてダメダメの世界に来ていたんだ?」と思ったわけだ。
でね、思ったのが「思わぬ不幸に出会いたくないから」だった。できる限りリスクは減らしたい、できる限り不幸に見舞われたくない、そういう「起こってもいないこと」に振り回されてダメダメの世界に生きていたわけだ。
でもどうだ。なんとでもなる。究極を言えば、私がいなくても何とでもなる。それぐらい私がコントロールできることなんて細やかなものなんだ。そう思ったら、「あいやー、バカバカしい!」と思ったのだ。
それから徐々に、時間はかかったものの、ここまできた。今やもう「多少のことはどうにでもなる」だ。外出時の荷物もシンプル。予期せぬ宿泊となっても、財布とスマホがあればなんとかなるだろってぐらいには図太くなった。
これで力みが抜けたんだと思う。いやもっとほかにも理由があるだろうけど、とりあえず思い浮かぶのがこれってことでね(出たルーズー)。
我が我がについては、たぶん今も基本的に変わってない。だけど塩鯖はこう言う。
「いいんじゃない、独特なところがいいから、そのままで」
独特さ、それはなんとなく分かる。たぶん私は独特だろうと思う。それは私がユニークだという意味ではなく、なんか独特なのだ。
確実に大人数でわっしょいするタイプではない。人を取り纏めたりするのも下手だ。でも、場末のスナックのママ(気難しいので来る客は選ぶが、酒も飲まずに相手して、たまにいいことを言う)ぐらいはできそうな気がする。やらんけどね。
ということで、後半戦は「私の評価が最上級まで上がったよ!(もしやあとは下がるだけ!?)」というお話でした。ではまたね。