祝福

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 長嶋さんの物語は、突然スコンと落ちる。そしてそれがすごくツボなんです。

 主人公が男女5人ずつ。どこかに感情移入できるわけでもない。ただスコンと落ちる。「マラソンをさぼる」とか「ファットスプレッド」なんかはしてやられたり。なんだろうか、と考えて、これは誰もが感じたことがある「不条理」だったり「疑問」だったり、とにかく昇華できない言葉にできない部分、あるいは言葉にしたくてもできない情景なんじゃないかと思う。

 ファットスプレッドはオザケンさまが出てくるのでちょうどいいやと思って聞きながら(歌いながら)読んでいた。我ながら器用だ。Youtubeさんの関連動画にモンパチのフェス編集動画があったのでついでに聞きながら歌っていたら「小さな恋のうた」のところでプロポーズ。タイミングが神すぎて自分でも驚いた。スコンと涙してしょうもない日常の描写。そうだ、こういうのが日常だ。

 脈絡も落ちもないのに、読ませるんですよ。いいんですよ。激押しなんですよ。